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~ 残業 ~

2016年05月29日

「残業」という言葉・・・・好きな人はあまりいないかも知れない。

他国と比べても仕方のない事もあるが、残業の根本的な原因は、
日本独自の雇用のあり方にあると言えるらしい。

「外部労働市場」「内部労働市場」という専門用語がある。
日本と比べてアメリカはリストラが多いのは、
景気の浮き沈みや繁閑期によって、会社全体の仕事量は変わる。
アメリカ型の外部労働市場は、その都度リストラや新規採用をして対応、
日本型の内部労働市場では、企業内部の労働時間を調整することで対応。

仕事量が減ったときは、できるだけリストラを避け全員の労働時間を抑えるようにする。
仕事量が増えたときは、雇用を増やす前にまずは今いる社員の配置転換
(ジョブローテーション)などで対処している。

日本の企業は、いつでも残業できることを前提に成り立っている。
雇用を安定させるために、慢性的な長時間労働体制を敷いているとの事。

日本の会社員に求められるのは、どんな状況にも対応できる柔軟性。
新卒採用でも、色々できる可能性のある人材(文句を言わない人)を
採るのが日本的な採用。

そして欧米人はバカンスが長い、日本人は働き過ぎ!と、その一面だけで
決めつけてしまう事はどうなのか。

日本企業は顧客満足度100%を目指すが、ヨーロッパでは費用対効果の観点から
それはしない。あえて90%までしか対応しない方針を作り、残り10%をクレーマーと
みなして切り捨てる。その10%のために日本人は多くの労働時間を割いている。
だから残業になる。

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https://youtu.be/ljqqWFUxDhs

海外はドライで、不便な事も多い。サービスの面と労働時間はある程度比例している。
労働時間を短縮するには、サービスの向上をどこかで割り切る必要があり、
それを消費者として多少の不便を受け入れられるのかという課題が出て来る。

日本の良い所は、きめ細かいサービス、雇用の安定に応じた社内の体制や皆の
チームワークが活きる時も、満足出来る瞬間でもある。

過剰な残業はもちろん良く無いが、一人ひとりのセコイちょっとした時間の
「私、残業イヤ」精神の人がドンドン増えてきたら、日本企業の良さが無くなる。
リストラもイヤ、残業もイヤ・・・そんな国は存在しません。。。。

日本は世界中から、真面目で決め細かで、サービスが行き届いていて便利。
日本はとても良い国ですね。と褒められ羨ましがられる。

その裏には、一生懸命働いて支えている人達、仕事がある。
日本に生まれ、日本で働くのなら、日本らしい良さそれは残して行くべきだと思う。

1人ひとりの少しの残業は、サービスと言う根本的な日本の大きな力になっていると思う。

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