2020年07月25日
先日、とても興味深いお話を聞きました。
「天国と地獄の長い箸」という話。。
地獄食堂と天国食堂も満員!!
向かい合って座っているテーブルの上には、
おいしそうなご馳走がたくさん並んでいました。
地獄食堂も天国食堂もひとつだけ決まりがあり、
それは、1m程の大変長い箸で食事をしなければならないということでした。
地獄食堂では、自分のお箸で掴んだものを一生懸命に食べようするのだが、
あまりに箸が長いので、どうしても自分の口に食べ物が入らない。。
食べたいのに食べられない。
おまけに、長い箸の先が隣の人を突いてしまう。
なので、食堂のいたるところでケンカが起きている。
天国食堂では、みんなが穏やかな顔で食事を楽しんでいる。
よく見ると、みんなが長いお箸を向かい合いの人の口へと食べ物を運んでいた。
こっち側に座っている人は向かい側の人から食べさせてもらっていた。
お互いに、相手の口へ食べ物を運んでいたのです。
地獄食堂には「自分のことしか考えていない」人が集まっている。
ご馳走を巡っての争い事や奪い合いが絶えず、暴力がはびこっている。
天国食堂には「自分のことだけでなく他人のことも考えている」人が集まっている。
奪い合う関係でなく与え合う関係が確立しているので、秩序と平和が保たれている。
他人が「そこに居る」ということを心より尊重し、自分一人の力では生きていけない、
生きていくためには自分以外の他者の力を借りなければいけないことを知っている。
目先の損得だけで物事を考えてはいけないという教訓なのかも知れない。
人は、目に見えるものは信じるけれど、目に見えないものは、
なかなか信じられない傾向にあると思います。
目に見えるものは、目の前の美味しそうなご馳走。
目に見えないものは、人と人との繋がりや信頼関係。
地獄食堂の人も、天国食堂の人も、目の前のご馳走と長い箸という点では
同じ状況にあります。けれど、状況が同じであっても結果が違っています。
それは"心の在り方"違うから、同じ状況であっても結果が変わってくるのです。
~ 奪い合うから足りなくなる ~
心が疲れた時に、このお話を思い出して”心の在り方”に気を付けなければと
振り返って見ると、少し優しい気持ちになれるかも知れませんね。。。
koko