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〜 お茶の機知🍵 〜

2020年08月02日


ある少年が、雑用係をやっていたお寺に豊臣秀吉が立ち寄った時のこと。
秀吉はお茶を所望し、少年は、大きな茶碗にぬるめのお茶を入れて差し出しました。
秀吉は、そのお茶をのどを鳴らして飲みました。

「うまい、もう一杯、持ってまいれ。」

少年は、今度は前よりも熱くして、茶碗の半分にも足りない量のお茶を出しました。
秀吉は、これもうまそうに飲みました。
少年の心遣いに感心した秀吉はもう一杯、お茶を所望しました。
少年は、今度は熱く煮立てたお茶を小さな茶碗に少しだけいれて出しました。
秀吉が、もちろんそのお茶を満足そうに飲んだのは言うまでもありません。

このお茶を味わった秀吉は、少年の気働きに感心し小姓として召し抱えました。
この少年が後年、秀吉の五奉行のひとりである”石田三成”の若き日の姿。。

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一杯目は、喉の渇きを癒すために飲むので、ぬるめでたっぷり。
二杯目は、喉の渇きも収まりお茶を味わうことができるようになったので、少しだけ。
三杯目は、もう十分な水分は摂ってあるので、お茶本来の味わいを少しだけ
楽しんでもらうようにと、少しだけにしたのです。

世の中のどんな仕事でも、ほとんど代替可能です。

しかし、そこに自分のできる範囲での”気配りや機知を加える”ことで、
それはその人だけができる仕事に変わります。
そのような仕事ができる人は、その仕事によって運命さえ変えてしまうのかもしれません。

やっつけでやっても、考えて心からの気配りでやっても、仕事は仕事です。
しかし、誰も見ていないようでいても必ず誰かが見ています。

気配り出来た三成も偉かったですが、三成の気配りに気づいた秀吉がいたからこそ、
この話は成り立ちます。

日々の仕事の中で、三成や秀吉になれる機知と相手の心配りに気付くこと。
そんな仕事が出来ているか・・・・自分を振り返って見るお話のひとつです。

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