2013年01月18日

教育事情も、就職事情も、社会事情も・・・・良い方向へ進んでる所も
たくさんあるが、少し歪みかけ過ぎて来たのかなと感じる事もある。

雇用・・・・教育・就職・社会、全てを集約している結果がここに
出ているんだと思う。厳しさと、緩さの加減が難しい。

先日BSで、～中国の教育のゆくえ～という特集をやっていた。
中国の私立大学は、”民営の会社”だとキッパリと言い切っていた。
その大学で働く人が、田舎の貧困者を対象に、大学のPRをオーバーに行い
入学に持ち込み、高額の授業料巻上げ卒業という名目で外に放りだす。
もちろん就職なんて出来ない。最初から授業料を巻き上げる為の策だ。
その後、就職出来ない人達を”アリ族”と呼ぶ。
大卒でありながら良い給料の職に就けない若年者層のことである。
このような若者たちが大量に生まれた原因は、21世紀に入って以降
私立大学が急増し大卒者が増大したことと、2008年以降の
世界同時不況によるもの。

中国を話題した番組は、何だろう・・・・・何もかも驚きの連続だ。
騙すという観念はなく、生きて行くために当たり前との意識で
あまりに堂々と、向かって来るのでこちらも抵抗の術がない。。。
関わらないのが無難・・・としか言い様がなくなってしまう。

世界中から「中国は何もかも安い、安く出来る」と若干下に見ている所もあるので、
いつか、その巻き返しが怖いなあと思う。長いビジネスパートナーとして
信頼関係をコツコツ築くというより、何かリスク対策の方に力が入ってしまう。
世界史を振り返っても、”良い関係”でないと結果、上手く行っていない事が多い。

日本でも、新卒・就活に関してずっと深刻な問題しか取り上げられていない。
ヒューマン・キャピタルでも、自社採用はもちろん、内定者の迷い、就職出来なかった、
色んな学生の声を生に聞くことが多い。全てではないが、「内定率を上げるため、大学側が、
内定！内定！」とにかく何処でも良いから内定を！とそれしかインプットされていない学生も
多い。結果、辞退や悩んで入社後退職してしまう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130114-00000504-san-bus_all

今年は、学内セミナー等や新卒説明会でそんな学生達の生の声を少しでも
聞ければと思っている。

家庭から、大学、そして企業・・・就活に関しての底の部分を改善しないと、
就職率も、離職率も、そして日本の将来を担う若者が潰れて行ってしまうだけだ。

雇用のプロフェッショナルであるべき、私達の仕事とそれを底から、
改善出来る為に色々考え、本当の良い雇用の機会を増やして行く。
新卒だけでなく、仕事を探している全ての方の”内定”と向き合うのが
私達の毎日の仕事だという事を忘れてはいけないと思う。

そしていろんな選択肢がないと、人が採用できない、続かないという・・・・こんな時代だ。

koko