2013年07月07日
ある企業の、経営理念の勉強。。。
今回は、弊社からも近く特徴的な概観を持つビルがある。
社名は、鍵<キー>科学<サイエンス>で、キーエンス。。
銀行借入なし、社債発行一切なし、有利子負債ゼロ。
「顧客の欲しいというモノは創らない」
消費財を扱っている企業ではないので、知名度は高くない。
創業者の会長は、2度会社を倒産させている。
その後、失敗しない経営を考え抜き、独特の事業モデルを築き、
巨大企業を遥かに上回る企業価値を創造した。
そして、従業員の平均年収が1300万円。。
かなりの部分が、ボーナスが占める。
なぜ、それだけの高収入を実現出来ているのか?
答えは簡単。
社員の高収入に見合うだけの高利益を、上げているからである。
では、高利益をもたらしているものとは何なのか?
それは『徹底的に「価値(Value)」を生み出す』
というキーエンスの体質に拠るものだとされる。
付加価値をつけるということについて、否定する企業はいないと思う。
でも、実践できている企業がどれほどいるのか?
提供するサービスや製品に籠められた価値が、顧客にとって
原価すれすれのものでしかないために、常に低収益に泣かなければ
ならないのではないか、とする指摘。
客でも気がつくようなレベルの機能、あるいは品質を付与した製品を
提供したとしても、顧客満足はそれなりのものでしかない。
いい意味で顧客の気持を裏切ることによってこそ、顧客がその製品に
対して付加価値を認め、引いては高利益をもたらす源泉である、という趣旨。
社員一人ひとりの戦力を極大化させることの出来るキーエンスは、
人材育成でも、優れたスキームを開発しているだろうと思う。
大量採用して篩(ふる)いにかけていく方式ではないはず。
リーマンショックを乗り切り、外拡大戦略で売上も伸びているが、
上場しているゆえ、ライバルに見劣りする配当政策等に投資家の理解を得られるか?
過去を振り返っても、ゼネコン・証券・銀行・航空・電力等、独善に陥った途端に
傲慢になってしまい、深刻な経営危機を招いてしまう。
offence and defence <攻める事と守ること>それを活かす独自の案を見つけて実行する。
いつでも、危機を感じて毎日行動するという事が勉強になった。
ちなみ、キーエンスの採用HPの中で、自己分析ナビというものを見つけた。
☛http://www.keyence.co.jp/jobs/fresh/navi/index.php
20問の設問に答えていくことで、性格の自己分析ができる。
私の場合は、「冒険創造タイプ」でした。当たってるのか?(笑)
皆さんも是非・・・やって見てください。
koko