2013年09月04日
~ 督促OL物語 ~
新卒で配属された先が借金を督促するコールセンター業務の実録。
コミュニケーションの取り方や気持ちの切り替え方など勉強になる部分も沢山ある。
いつか、ドラマ化されそう。。。
笑いながらタメになるって、この本のことを言うのかも。面白くて役立ちます。
どんなひどいと思われる職場でも、気持ちを変えて、研究を重ね、
周りの人たちに助けてもらうことによって自分に突き刺さった凶器も、
自分や仲間を守る武器にかわる。「ごめんなさい」と「ありがとう」の割合、
謝るときは具体的に、ゆっくり話す等、とても参考になる。
嫌になった時も思考停止して会社を辞めないで、一歩進んで
マニュアルを作ってしまおうとする著者の前向きな姿勢は素晴らしい。
発想の転換と言うか柔軟性は、考え方の正しい正しくないは別にして
生きていくのに便利な能力ですし身に付ければ得する。
謝罪は繰り返すと誠意が薄まるので黄金比は謝罪2に対してお礼1の割合で。
督促やコールセンターの仕事は肉体労働・頭脳労働に続く「感情労働」、
ゆっくりしゃべって自信がありそうに聞こえさせる
(自信の有り無しで交渉の立場は全然変わる)などなど。
毎日悩んで、もがいて、苦しんで。でもそんな環境に愚痴を言うのではなくて、
「具体的に変えられる何か」を探して、実際にやってみて、ちょっとずつ自信と
経験を積み重ねていく。
そして・・・・・著者の境地の言葉。
私は、ある時気がついた。
古戦場のようなコールセンターで働くうちに、いつの間にか自分の体には
たくさんの言葉の刃が突き刺さっていた。でも、その1本を引き抜くと、
それは自分を傷つける凶器ではなく剣になった。その剣を振り回すと、
また私を突き刺そうと飛んでくるお客さまの言葉の矢を今度は撥ね返すことができた。
それから、仲間を狙って振り下ろされる刃からも仲間を守ることができるようになった。
そうか、武器は私の身の中に刺さっていたのだ。
働くとは、色んな意味でパワフルにならないといけない。。。
そして、色んな事に気付く。。。
色んな人の人生のドラマを感じる場だ。
koko