2020年09月12日
先日、本屋で立ち読みした「ナスルディンのカギ」
という有名なお話。。
あるところに「ナスルディン」という男がいました。
ナスルディンは、自宅の前で這いつくばって「探し物」をしていました。
そこに友人が来て「何を探しているんだい?」と尋ねました。
するとナスルディンは「カギだよ」と答えます。
それは大変だと、友人も膝をついて一緒に探します。
しかしなかなか見つかりません。。。
友人は「どこでカギをなくしたのか」と聞きました。
ナスルディンは「家の中だよ」と答えました。
友人は「それなら、なぜ外で探しているんだ?」と聞くと
「家の中よりも明るくて探しやすいからさ」とナスルディンは答えました。
というお話です。
ほとんどの人が「????」と思いますよね。
「家の中でカギをなくした!」のであれば家の中で探すはずです。
「家の中は暗いから」という理由で外で探すというのはわけがわかりません。
けれどこれは「私たちもやっていること」です。。
ビジネスは「顧客が欲しいと思うものを届ける」ということが前提。
しかし「自分たちが良く知っている領域」だけで考えようとしてしまってないですか?
「顧客のことがよくわからない」=「暗い家の中」
「自分たちの商品、得意領域」=「明るい家の外」ということです。
普段、当たり前のように「家の外でカギを探す」ことしかしていない場合が多く
知っていることだけ、見つけやすいことだけに偏っていませんか。
新たな価値は「暗い家の中」にあるはずです。
”探し物”を見つけ出すには、自分の内面から手をつける必要がある。
鍵となるものは自分の内にあるのに、”自分の外側にあるもの”に求めていては、
いつまでも見つからない。
自分の常識は時代の変化に合っているのか・・・そんなところから
扉を開ける「鍵」が見つかるかも知れません!
koko